前回はフローラルフォームの種類についてご紹介しました。
今回は実際に、造花用フォームを使った手順を説明していきます。
フローラルフォーム、カッターナイフ、木工用ボンド、新聞紙(または不要な紙)
※フローラルフォームはカットすると細かな粉が出てきますので、作業するスペースに新聞紙を敷いてください。
器の大きさに合わせて大まかに切り分けます。
切り分けたフォームに、器の口をあてて軽く押さえるとフォームに跡がつきます。
その跡を目安に、器に入るように大きさまで切り落としていきます。
高さは作るアレンジによって変えてください。
高さを出さないアレンジの場合なら、器の口より少し低めが作りやすいです。
最初からその形に切ろうとするのではなく、真ん中に詰める四角形を最初にカットし、後からその両端を埋めるようにフォームを詰めていくようにしてください。
器の中のオアシスが何ピースかに分かれても大丈夫です。
フォームを器にセットするときのコツは、器の中でフォームが動かないようにすること。
器との接着面にボンドをしっかり塗ってセットします。
もしも、フォームがぐらつくようでしたら、器の隙間にフォームの切れ端をつめてください。
方法は2つあります。
・モスをワイヤーで留める方法
短く切ったワイヤーをU字状に曲げ、数カ所をフォームに刺しとめていきます。
・モスをボンドで貼り付ける方法
フォームの表面にボンドを塗り、モスを貼り付けていってください。
ボンドが固まるとお花が挿しにくくなるので、ボンドが固まる前にアレンジを仕上げる必要があります。
フォームを包装紙で包んだ場合、隠れてしまえば包み方はなんでもいいのですが、お花を挿す面に紙の重なりが少なくなるようにしてください。
紙の厚さ分、お花が挿しにくくなるので、注意しましょう。
留め方はセロテープでも構いませんし、ワイヤーでUピンを作って留めてもOKです。
また、リーフやリボンを周りに貼って表面を隠す方法もあります。
ワイヤーかごにセットするときは、フラワーフォームを2〜3カ所ワイヤーで固定しておきましょう。
挿す前にはステムの先にボンドをつけてください。フォームの中でボンドが固まり、しっかり固定されます。
アレンジが完成したあとは、しっかり乾燥させましょう。
フォームが硬くて、お花が挿せない場合は、挿したいところに千枚通しなどで軽く穴を開けておくと挿しやすくなります。
一度フォームを挿した花の向きを変えたり、お花を挿し直したりすることは、できるだけ少なくしましょう。
ステムを動かすことで穴が広がり、お花がしっかり固定されなくなってしまいます。
また、フォームが穴だらけになってしまい、見た目が美しくありません。
フローラルフォームをきちんとベースにセットしておくと、アレンジも作りやすいですし、完成したあともせっかく完成したアレンジが崩れたりしにくくなります。
最初はきれいにセットできないかもしれませんが、何度もやっていくうちに上達してきますよ!